インタビュー
“探究する力”をつけて 社会の中で 挑戦できる人に
INTERVIEW
めざせ!造船マン
船の見える学校で
船づくりを学ぶ
高知県出身
海のまち、須崎にあり、小高い山の上にある校舎からは須崎港と停泊する船を眺めることができます。造船専攻では船舶の設計、建造に関わる知識や技術を習得し高知県内、県外にある造船所で活躍できる人材を育成しています。また少人数制のため、一人ずつに手厚い指導が行き届き、のびのびと高い技術を磨くことが可能です。
小さな頃から、モノ作りが好きだったためです。また造船という珍しい専攻科があったのでこの学校を選びました。自分たちの学年は4人(他学年は数人)と少人数ですが、その分先生との距離が近く、技術的なことも細かい部分まで丁寧に教えてもらえるのがうれしいです。
船体設計の基礎や船体建造に必要な溶接技術を学びながら、FRP(繊維強化プラスチック)や木材を用いた小型船舶の制作活動に力を入れています。先輩から代々受け継いだボートの改良を重ね、毎年、柳川ソーラーボート大会に出場。僕はドライバーとして短距離部門で優勝をしました。過去の先輩たちも優勝や準優勝などを経験されています。また3年生の課題研究では、ドリルボートを作って大会に参加して、今治市で開催された大会で見事優勝を飾ることができました。自分たちの作ったボートに乗って、良い成績を修めることができ、忘れられない思い出になりました。
在学中に、溶接、フォークリフト、クレーンなどの資格を取得することができました。学校に講師が来て実習してくれるのはありがたいですね。また四国地区高校生溶接技術協議会で団体優勝、個人では被覆アーク溶接部門で2位をとることができました。少ない人数ですが、先生の助言やみんなで切磋琢磨してがんばってきたことが報われて、自信につながりました。
この学校の造船専攻は、同級生全員が優良企業への就職が決まっています。僕も日本一の造船所である今治造船への就職が決まりました。そして、この高校で基本的な技術をしっかり磨いたという自信があるので、就職先でも一番の技術者になる目標を掲げています。
他の高校から比べたら人数が少ないですが、だからこそ、先生との距離も近く、同級生同士も仲良くなれます。造船にこだわらず、モノづくりに興味がある人はぜひ一度見学にきてください。
私たち須崎総合高校の造船専攻では、柳川ソーラーボート大会や今治自転車競走会の参加、造船に関わる企業、団体様の出前授業など“造船のスペシャリスト育成”に取り組んでいます。日本でも数少ない造船学が学習できる環境で、私たちと共に世界の貿易で活躍する巨大造船建造に携わる造船マンを目指してみませんか。
木下 裕次郎 先生
担当教科:機械系学科造船専攻
担当部活動:造船部、バスケットボール部