インタビュー
めざせ!造船マン 船の見える学校で 船づくりを学ぶ
INTERVIEW
実践的な知識で
生きる力が身につく
高知県出身
高知県西部に位置し、海・山・川に囲まれた自然豊かな環境と、西日本で3番目に広い土地面積を誇る当校では、農業の多くの分野が学べます。
学科は4学科あり、園芸システム科では、草花の栽培やハウス農業について、グリーン環境科では、林業や自然環境に関すること、アグリサイエンス科では、畜産や農作物を使った循環型農業、生活コーディネート科では、被服や調理など、生活に密着した技術を学ぶことができます。
将来は水族館の飼育員を考えていますが、近くに水族館がなく魚の勉強ができなかったので、生き物全般について学べるこの学校を選びました。また、家で保護している犬に噛まれることが多く、大好きなのにどう関わればいいのかわからなくて。もっと動物のことを深く理解できたら、関わり方も良くなるかもしれないと思ったのがきっかけで、動物と触れ合える学校ですし、なにより動物が好きというのが一番の理由です。
農業や動物について深く学べることが一番の魅力です。授業よりも実習が多いので、いろいろな体験ができます。校内には大好きな動物がたくさんいるので癒されます!
園芸システム科ではさまざまな栽培を学べたり、生活コーディネート科では秘書検定や食物検定などの資格取得を目指せ、実践的なことを中心に学べます。
私が所属している馬術部では、馬のお世話や馬術の大会への出場など、貴重な経験ができます。
生き物の知識が増えただけではなく、責任感や忍耐力が身についたように感じます。所属しているアグリサイエンス科や馬術部では、生き物の世話を行うことが多く、生き物ですからエサやりをさぼったり、管理がずさんだったら、死んでしまう。絶対サボれないですし、ミスがあれば勿論叱られます。だから責任感や忍耐力が必然的につくのかなと思います。
動物の世話や実習を通じて、他の普通科高校では得られない実践的な経験もできます。例えば、豚の避妊や、鶏の屠殺など。ひよこから育てた鶏をクリスマス時期に屠殺するのですが、もちろん、友人の中には泣いてしまう子もいます。でも私は、誰かがやらなければならないことだと思っているので、抵抗はありませんでした。屠殺も、失敗すると苦しんでしまうので、怖がって中途半端にやるのではなく、責任を持って楽にさせてあげたいという気持ちの方が強いです。
覚悟は必要だとは思います。幡多農業高校では、屠殺の授業などもありますし、馬術部も休みはほとんどありません。自分の青春を馬に捧げる覚悟で、辛抱強く取り組むことが必要だと思います。すぐ辞めてしまったら意味がないですから。
この学校での生活は、楽しいことばかりではないですが、その中で責任感や粘り強さや根性が身につきます。自然豊かな環境の中で、生き物に関わりながら充実した高校生活を送りたい方にはおすすめです。
自然豊かな環境は、都会の生活に疲れたり、人間関係で悩んでいる生徒にとって自分をリセットするのにぴったりな場所だと思います。地域の方たちもとても優しくて温かいので、都会の喧騒から離れて心がホッとできる環境が整っています。また、勉強が得意じゃない学生でも、実習や体験学習を通じてしっかり成長できる仕組みがあります。体を動かすというのは、すごく良いことです。
目的を持ってプロジェクトに取り組むことで「これを仕事にしたい!」と思うきっかけになり、「生きる力」が習得できる幡多農業高校。楽しみながら学んで、それが将来の仕事や生活の基盤になる。そんな教育が、本校の魅力です。
小山 創 先生
担当教科:農業
担当部活動:馬術部